高梨沙羅選手がオーストリアのヒンツェンバッハで
V58おあずけというニュースを見て、今期は調子が悪いのかと思いました。
よく読んでみたら理由は、スーツの規定違反
スーツの規定違反とは?
また、今までに同じような理由で失格となってしまった選手はいたのか調べてみました。
Contents
スキージャンプ スーツ規定違反とは?
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高梨沙羅選手がしてしまったスーツ規定違反とは具体的にはどういうことなのでしょうか?
スキージャンプのルールによれば、
ジャンプスーツと呼ばれる、サーフィンのウェットスーツのようなものを着用します。現在(2015年7月現在)の規定では、厚さは4~6mm以内、通気性は40ℓ/m²/秒以上と決まっています。夏、冬ともにスーツの違いはありません。
出典:ジャンプ雪印メグミルク
ルールの変遷
なぜ、スーツのルールがあるかというとスーツを着ることで浮力が出ます。
かつては、ダブダブのスーツを着ていましたが少しずつスーツの規定も変わってきています。
↓は1972年札幌五輪の画像です。
出典:NEWSポストセブン
確かに現在よりもダブダブしているように見えますね。
1998年から1999年にかけて
スーツの生地の厚さが8mm以下→5mm以下に
スーツのゆとり幅を胸囲プラス8cmに制限。
2003年から2004年に
スーツのゆとり幅を8cm→6cmに制限。素材もパーツも決められました。
2012年には、
ゆとり幅が6cmから0となり、それが危険だと2cmになりました。
ゆとりがないと一人ではスーツを着れないそうです。
高梨沙羅選手の場合は?
予選を1位で通過した高梨沙羅(クラレ)は1回目に91・5メートルを飛んでトップの得点を出したが、飛躍後にスーツの規定違反で失格となった。
出典:東京新聞
そんなー!と叫びたくなりますよね。
トップだったのに、なぜここまできて失格になってしまうのでしょうか。
そもそもスーツの規定が守られているかどうかは、いつ計測するのでしょうか?
計測の仕方を調べてみたら、かなりの細かさでした。
選手は下着のみになり、計測してもらいます。
選手のBMIによって、スキー板の長さも変わってきます。
股下の計測は、飛ぶ直前に行われます。
その後は、スタートまで一切自分でもスーツを触ってはいけないというルールがあります。
はき方や体重の減少など、少しの誤差で失格になるということです。
スキージャンプ スーツ規定違反!過去にもそんな選手いたのか調べてみた!
ノルディックスキーのワールドカップでは、伊藤有希選手もスーツの規定違反で予選失格となっていました。
伊藤有希選手について、これ以上の詳しい情報はありませんでした。
2018年1月13日に行われたワールドカップのジャンプ女子個人第5戦で、岩淵香里選手もスーツの規定違反で失格になっていました。
この時は、股下の長さが規定より短かったという理由でした。
短いほうが距離がかせげるのでみんなギリギリをねらうのですね。
過去の例として、
測定後スキーをはいて立っている時に、スタート前のルーティンで太ももをバシバシとたたく行為をして失格になってしまったり、
ホテルで何度も測定をしてセーフだったにもかかわらず、スタート前に汗をかいてジャンプスーツがしっかり股間まで上がっておらず失格となってしまった選手がいました。
引用:shimonokawa nordic ski BLOG
スキージャンプ スーツ規定違反とは?過去にもそんな選手いたのか調べてみた!まとめ
スキージャンプのパフォーマンスだけでも命だけの厳しさを感じますが、スーツの規定もかなりシビアだということがわかりました。
距離を延ばすためにギリギリを狙うと失格のリスクも高まる。
選手の皆さんは、徹底した自己管理を行っているのですね。
今回の高梨沙羅さんの失格が残念でなりません。
最後までお読みいただき
ありがとうございました。