京浜工業地帯の川崎臨海部で稼働していたJEF高炉が、操業中止を発表しました!
100年余り鉄の生産を続けてきたJEF高炉。
京浜工業地帯の象徴として日本の高度経済成長を支えてきました。
こんなに長く続いてきたのに、休止する理由とは何でしょうか?
また、その跡地には何かできるのでしょうか?
今回はJEF高炉の閉鎖理由、跡地について情報を調べてみました♪
JFE高炉の閉鎖理由!
出典:読売新聞オンライン
国内鉄鋼2位を誇ってきたJEFスチールは、今年の9月に
東日本製鉄所京浜地区(川崎・横浜)の高炉を休止しました。
理由ですが、
現在は1基の高炉が稼働していましたが、国内市場の縮小や、海外向けの輸出で競争が激化していることなどから会社は国内の生産能力を削減することを決め、先週16日午前3時半、高炉の操業を休止しました。
これで京浜工業地帯の川崎市臨海部で100年余り続いた高炉による鉄の生産は終了しました。
出典:川崎市 京浜工業地帯のJFE高炉休止 影響や今後は? | NHK
と述べられています。
- 国内市場の縮小
- 海外輸出による競争の激化
により、国内の生産規模を縮小するとのことで廃止が決定となったようですね!
そのためJEF高炉のみでなく、日本製鉄も広島の呉、和歌山でも高炉の閉鎖、休止となっているようです。
JFE高炉の跡地はどうなる?
出典:東京新聞
JEF高炉ですが、なんと東京ドーム47個分に相当するほどの広大なエリア!
そんな広々とした土地は、今後どのように有効活用されるのでしょうか?
JFEホールディングスは以下のように発表しています!
高炉など上工程の設備がある扇島地区や周辺地区を合わせた約400ha。2028年には水素を軸としたカーボンニュートラル(温暖化ガス排出量実質ゼロ)拠点とすることを目指すほか、2050年に向けては空飛ぶクルマなどの次世代モビリティーのハブ拠点とする構想を掲げた。
京浜地区の再開発方針として、次世代のまちづくりを進める
「OHGISHIMA2050」構想を発表しています♪
- 「先導エリア(港湾)」…水素の供給拠点などとして活用予定
- 「モビリティ・ハブ」…自動運転自動車、「空飛ぶ車」などの活用や実証
- 「共創エリア」…物流拠点、データセンターに加え、商業施設・文化施設の誘致
エリアごとに区画して京浜地区の再開発を推し進めるとのことでした。
次の100年、未来に向けた都市づくりを始めていこうとしています♪
記事にあるとおり、川崎の製鉄は今年で終了です。日本の産業構造の変化を実感しますね。JFE、川崎の高炉跡地を都市空間に 2050年構想 – 日本経済新聞nikkei.com
2050年構想で、さらに投資額はなんと2兆6000億円にものぼるとのこと!
かなり大規模な跡地活用ですね。
この京浜地区はこれまでの100年間、永らく工業地帯として日本の産業を支えてきました。
そんな場所がこれからの日本では、近未来的都市へと発展していくのです。
現時点ではこれくらいの情報しか出ていませんが、
詳細はこれから練られていくと思います。
この地域が新しく生まれ変わるのが、今からとても楽しみですね♪
まとめ
JEF高炉は
- 国内市場の縮小
- 海外輸出による競争の激化
から閉鎖となりました。
東京ドーム47個分となる跡地は、「OHGISHIMA2050」構想により
- 「先導エリア(港湾)」
- 「モビリティ・ハブ」
- 「共創エリア」
に生まれ変わろうとしています。
個人的には、共創エリアがどんな風になるのか注目しています!